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漁師の6次産業化「荒くれ漁師をたばねる力」 

荒くれ漁師をたばねる力を読む
漁吉丸ゆみです。先日、書店で

「面白い本が出てないかな~」

と、ざっと新刊コーナーを見わたして、

「無いな~」

と思って違うコーナーに行こうとすると、

ドサッ!

と本が落ちてきました。拾い上げると
『荒くれ漁師をたばねる力 
 ど素人だった24歳の専業主婦が業界に革命を起こした話

 萩大島船団丸代表 坪内 知佳 著』
だと。

「ほほう!」

と買って帰って、親方と良士に見せると

なんと!二人ともこの人知ってるって。テレビで見たって。
良士なんて、かなり前で、大学在学中に東京で見たって言うんですよ。

二人が知っていたことにも驚きましたが、今まで私が知らなかったことにも驚きです。


読んだ感想としてはまず、
こういう子が出現して現在も奮闘していることの喜び

そして、10年以上前に親方たち漁師が取り組んでいたプロジェクトを思い出しました。
まだ政府が6次産業化を打ち出す前でしたね。
これからは漁師が自ら販路開拓して販売する時代だ!と奮闘して、活動報告の大会で農林水産大臣賞までいただきました。

その活動はやがて会社を設立。
そして、経営方針の違いから、創立メンバーの漁師たちは脱退しました。

現在もその会社は存続しています。
旋網(まきあみ)の漁師は脱退しましたが、魚類養殖生産者との連携で運営しています。
また、仲買業者として市場で漁師の魚を高値で競り落としていますから、

漁師直送という観点では失敗といえるかもしれませんが、
魚価を上げて漁業経営を向上させるという観点では成功と言えるでしょう。

そんなことを思い出しながら、
今後彼女たちは、どんな方向に進んでいくのかなあ~と期待しつつも、
あんまり気負いすぎなんじゃないかと心配しつつ・・・(余計なお世話かな (=゚ω゚)ノ)

漁師でも多様で、貧乏漁師もいれば、金持ち漁師もいます。
同じ海域でも、毎日大漁の船団もいれば、倒産してしまう船団もいるんですから。
これだけ漁師直送が増えているとなれば、これから益々格差が出てくるんでしょうね。

活動の目的が、
魚を売ることなのか、
漁家の経営向上なのか、
夢を追求することなのか、
設立した会社の利益を上げることなのか、

全部と言ってしまえば考える余地無しですけど。
何のためにやっているのかっていう単純なことが、意外に重要だったりします。

漁吉丸は原点に戻って、個人的に漁師直送を展開しています。
結果的には、漁吉丸の魚が欲しいと言う方のみの販売になってるかな。

あくまで漁師です。
魚屋さんでも、仲卸業者さんでもありません。
よその魚を調達して消費者のニーズに応えるようなことはしませんし、悪天候や不漁のときは、ご注文をキャンセルすることもあります。
その日に確実に希望の魚が欲しいというなら、近所の魚屋さんに注文した方が地元のためにはいいと思うんですよ。

漁師の直送販売は大変ですが、面白いです。

だけど、漁師直送だけでは経営は成り立ちません。
メインに大量に漁獲するアジやサバ、イワシ。
それに大量に混ざってくるカマス、イカ、メジカ、ハマチ、タイ。
これらの魚価が少しでも高くなること。
それを狙ってのブランド化と宣伝でしょうけど、確実に上げるには戦略が必要になってきます。

そして一番に重要なのは、魚を獲ること。
漁獲量の減少を食い止めなければ倒産です。個人的にも、地域的にも。
どれだけ魚を販売するルートを作ったところで、母体になる船団が無くなってしまったら意味が無くなります。

経費の見直しも重要。
漁船や設備は、購入費も修繕費もバカみたいに高額です。
インターネットで安価なものを探して購入したりしていますが、この問題は取り組めば多少解決できるんじゃないかなと思うんですが・・・どうなんですかね。

と、色々なことを再認識させられた本でした。
よい刺激を頂きました。
坪内知佳さん、今後お会いする機会があるかもしれませんね。
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漁吉丸が漁獲した鮮魚

季節によって獲れる鮮魚は、魚種も大きさも違ってきます。 画像を参考にしてください。

漁師が食べている魚料理

漁吉丸が漁獲した鮮魚を嫁が調理した魚料理です

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