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宇和島漁協も漁師直送市を15年前にやってました

漁吉丸の産直担当で親方の嫁・岡崎 由美

漁吉丸の産直担当で親方の嫁・岡崎 由美

漁師や農家の方たちが、道の駅のような場所で直送市場を運営するようになりました。

宇和島漁協でも漁師直送市場を運営したことがあるんですよ。

1年間だけですけど「おっと漁師屋・がいや市」(おっとろしや・がいやいち)という名称で。

その時期にちょうど私は宇和島漁協の婦人部・部長をしていました。
15年前になります。はや15年経つんですね。35歳でした。

家の掃除をしていたら、当時の婦人部の研修大会で活動発表をした資料が出てきたので紹介します。
現在活動中のかたの参考になれば幸いです。

「おっと漁師屋・がいや市」を始めて

              宇和島漁協婦人部 岡崎由美

宇和島漁協は今年から、お魚日曜市を始めました。
名称を「おっとろしや・がいやいち」と言います。

様々な要因から漁業経営が苦しくなっている現在、一助になればという目的のもと開催されることになりました。

実は、この市の第1回開催時、我婦人部は新旧交代直後でした。
内容もコンセプトもよく分からないままに引き継いで、実際に蓋を開けてみると・・・

箱はあるけど中身は空っぽ?
とまではいかないまでも、それに近い状態で一つ一つ自分たちで創り上げていかなくてはなりませんでした。

なにせ素人です。
マーケティングのプロでも大成功できる保証は無い企画です。

案の定、実行と反省の繰り返し。
意見の食い違いあり、
運営資金不足、
市そのものの存在意義を問う者もいる有り様で・・・

それでも何度も開催しているうちに、「あら?」っと気付いたことがあります。

それは、ただの生産者であった人が、
出店をし魚を売るための工夫を凝らす
そして売買の方法や流通について学ぶ
という行為についてです。

素晴らしい企画に沿って実行するっていうのが本当は理想なんでしょうが、
不器用でも実践の中から学び、つまり頭だけではなく体で流通の実態を、個々がこの市によって学んでいるということです。

それは魚の価格上昇に直接は結びつかないかもしれないけれど、今の生産者にとって一番欠けていて、且つ重要な
意識改革なのです。

このことは婦人部活動にも当てはまることではないでしょうか。

活動の一つの環境浄化運動。
今風に言えば「エコライフのすすめ」ですが、婦人部の会員ではなくても、一般の市民にとっても当たり前の行為です。

しかし現状は、熱心な会員の目には歯がゆく見えるかもしれません。
婦人部会員自らが自己を見直して、徹底し団結しなければ人には勧められない
という意見が今までの主流で、私も耳にしたことがあります。

もっともっと多くの人に積極的に取り組んでもらいたい
早く美しい自然(海)を取り戻したい
それは当然の思いでしょう。

しかし、私の意見は少し違います。

昨年の資料によると、我が宇和島ブロックは愛媛県下でも遊子漁協を筆頭にせっけんの注文量が多いのです。
宇和島漁協では漁協の協力で「せっけんキャンペーン」が行われているという事もあるのですが、
単純に言わせてもらうと、注文量が多いということは、すなわち使用している人が多いということです。

全員が使用しているわけではないけれど、
この結果は先輩方の努力の成果として素直に受け取っても良いのではないでしょうか。

人の心は、自分と同じではありません。

人によって、気持ちをすぐに変えられる人と、変えられない人がいます。
気持ちを変えるという事は、生活スタイルを変えることであり、
もっと深く探れば、その人自身の生き方を変えることにもなります。

そう簡単にはいかないと考えるのが自然でしょう。

一口に環境浄化といっても方法はたくさんあります。
それを個人が意欲的に責任を持って活動するとなると、とても大変です。
一生懸命な人ほど一人で何でもやろうとするから、動かない人に苛立ちを覚える。

余談になりますが、我が婦人部は今年はEM菌の活用に取り組んでいます。
活用というより、まだ実験と成果の確認という段階なのですが、
先駆けて、すでにEM菌を使用していた先輩が
「頑張ってやってると続かないし苦になるから、気が向いたときにやるっていうようにした方が良いよ」
と、アドバイスしていただいた事があります。

この言葉で私はホッとしました。

「やらなくては」と思っていて、実際にはやれなかったりすると自分に劣等感を覚えてしまいます。
しかし自由に「今日はエコライフをやろう」と思って実行できた時は満足感を覚えます。
劣等感と満足感という、この違いはとても大きい。

それと同じように、やれなかった人が、意欲的に行動している人を目の前にすると劣等感を覚えてしまうということも
皮肉ではありますが知っておくべきかなと思います。

ここで、今までと違う発想を私は提案したいと思います。

「あまり一生懸命に頑張りすぎない。
自分のやりたい事を自由に自然な形で生活に中に生かしていく。
いくら良いと思う事でも、語るだけで押し付けはしない。」

なんて投げやりで無責任な!って思いますか?

思い出してください。
「勉強しなさい!宿題しなさい!」
と言われた頃のことを。

「自分でやってみよう!」
と思う事が最初の一歩になります。まるで子育てようになりますが。

最先端の技術を学ぶ者もいれば、
自分のやっていることを人に話すだけでもいい、
子供とおしゃべりしながらEM菌を海に流すのもいいと思います。

自分にあった活動を一つ選んで行動すれば、個々が小さな取り組みでも総合的に見て大きな活動であれば良いのではないでしょうか。

今日まで私たち、特に先輩方は頑張ってきました。
エンジン全開で走ればオーバーヒートを起こします。

婦人部存続の危機は、今、その時だからとも考えられます。
もう一つ付け加えるとすれば、
環境浄化も、魚食普及も、真珠販売も、
婦人部もしくは漁業者だけではもはや解決できないということに誰もが気付き始めた今こそ、
外に目を向けて視野を広げて、物事の動きを大きく捉えていき、
各個人が自分の生活スタイルにあった形で婦人部活動について再確認してみる、

そのための情報をキャッチする窓口であり、発信源でありえる婦人部にとって
「おっと漁師屋・がいや市」は大きな役割を果たしてくれるのではないかと期待している今日この頃です。


以上です。
長いです・・・

この発表の後、地方局の課長さんから批判を受けてしまいました。
やはり一致団結をしなくていけないと。

危惧された婦人部存続。
宇和島漁協の婦人部(女性部)は現在は存在しません。解散しました。
だから私が言ったのに・・・



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