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ハモ・鱧は腹開きで捌く

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漁吉丸のゆみです。きれいなタコを捕獲したのでお得意様に「タコがありますよ」ってメールしたら「魚も一緒に」とご注文をいただきました。

さっそく親方に報告したのもつかの間・・・

イキテ(船員)の体調不良にて漁を休むことに。
今朝、タコを活かしているカゴを覗いたら、ちゃんと生きていたのでホッ

今晩は漁に出れるといいな。



これは鱧(ハモ)。死んだふりして生き返るので、首を切ってます。

NEC_0133.jpg

白子がありますね。

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今まで3枚に下ろしてから骨切りをしていたんですけど、
先日TVドラマの澪つくしを観て、ハモの捌き方をしりました。
料理人さんに「え~!!」って言われるかな

漁師なんてそんなもんです。
九島でもハモを捌ける人は、そんなに居ませんから。

で、さっそく腹開きで捌いてみたら
「ほ~!」
きれいに出来上がるじゃないですか。(上の画像奥に見えます)

昼食にハモ雑炊、夕食にハモの味噌汁にしました。もちろん白子も入れて。




今日の愛媛新聞に九島のことが書かれてあったんですけど、「ん~、なんだこれダメじゃん」って思っちゃいました。

莫大な費用をつぎ込んで作る九島大橋を、ただの生活道路にすることなく島外の人を受け入れる整備をしなくてはいけないだろう

ってな感じ。

一見、まともなことを書いてる風ですよね。誰でもが思いつく一般的な発想で。
これ、単なるイベントの記事ならそれでもかまわないんですけど、コラムのような形で掲載されていたから、あまりに表面的でだめだろうって思ったんですよ。

取材に来ていたのが若い女の子だったので無知なのは仕方ないんですけど、ペンの力は大きいですからね。

① 橋がついて離島では無くなることによる宇和島市の財政面でのメリットを知らない。

  建設費用はすぐには回収できませんが、島にかかっている負担金が無くなるので長期的にみると得になるんですよ。


② 宇和島市の水産業を支えているのは九島人たちと言っていいほどで、彼らが生活道路として利用するだけでも経済効果があがることを知らない。

   九島には年商数千万~数十億の若手経営者が多く、リーダーシップがとれる逸材が揃っています。橋は言い換えれば「海の上を走ることが出来る道路」ですよね。移動時間の短縮、それに伴う仕事の効率アップなど、ただの生活道路にどれだけの経済効果があるかってのは表面的には分かりにくいかもしれませんね。

   宇和島市の「商工観光課」という名称に象徴されるように、経済(ビジネス)と観光事業をセットにして考える傾向が多く見られます。産直市場とか、リゾート施設やイベントで地域外の人を呼び寄せてお金を落としていってもらうという発想。
このネット社会では、それはもう過去の産業形態なのでは?(旅行業ならまだしも)第一、ビジネスと観光は別物です。「商工課」と「観光課」に分けたらどうなんだろう。

  そしてもうひとつ、費用がかかるからといって橋がお金を産み出さなければいけないってもおかしいし(だって、橋は道だから)、

  観光事業一般に言えることなんだけど、住人へのサービスよりも観光客のためのサービスを優先するってのもおかしい・・・っていうか、もう古い。観光事業が赤字を抱えて経営困難に陥る原因はそこにあるってことに気付かなくちゃいけない。物事を動かしているのは、そこにいる人たちなんだから。


③ この橋の建設に着工するまで、架橋委員の委員長やメンバーがどれだけの知恵を出し合い、どれだけの労力を費やしてきたかを知らない。

   観光客のように九島を一瞥しただけでは、とうていそんなことまでは分からないですよね。橋げたの取り付け工事を見学していたのは小学生と高齢者ばかりだっただろうから。(昼間、若い人は仕事をしているし、漁師は寝ているしね。)

   また、この高齢者たちのパワーも知らないでしょう。どうすれば九島大橋をつけることが出来るかってことに真剣に取り組んできたのが、この高齢者もしくは中高年者たちなんです。尊敬する大先輩方です。単なる「暇なお年寄り」だと思ったら大間違い。知らないってのは怖いですね。先輩方の並々ならぬ努力があってこその九島大橋です。

 

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