最近バイトと家事でてんてこ舞いだったのでBlogもご無沙汰してしまいました。
書きたい記事はいっぱいあるんですけどね

以前
すいさんWatchさんの記事で水産白書の一部が載せてあって、
特集 消費者ニーズに応える産地の挑戦なんてタイトルだったので興味があって目を通すと・・・
あらまあ

宇和島漁協プロジェクトの取り組みも載っていたんですね。
これ結構長くて53ページもあるからパソコンでは見づらくプリントアウトしたんですが、(伊達あじはP46とP51)
すいさんWatchさんはそれをまとめたものを最新の記事にしていました。
それにコメントも書き入れていますが・・・
ちょっと気になったことを

宇和島漁協プロジェクトは魚価を上げるために立ち上げた集団(漁師)です。
当然、「伊達あじ」は手間隙かけてある分は価格も高めに設定しているし、それで取引も成立しています。
そうでないとブランド魚の意味がありませんから。
関鯵、関鯖のような高額ではありませんが、彼らのこだわりを反映した価格設定です。
しかし、それよりも
重要で特徴的なのは
「ブランド化して魚を売る」
という表面的な部分の
裏にあるんですよ。
まあ、これのテーマは消費者ニーズなので裏の部分はいらないのかもしれませんが。

白書に記載されている宇和島漁協プロジェクトの取り組みは結成初期のものです。
ベースにあるものはこの初期のものと思ってもらってかまいませんが、
「伊達あじ」を看板にして、それを糸口にいろいろな変革が行われました。
およそ10年の取り組みの中で主要メンバーは確実に成長し、
また彼らを取り巻く周囲の目も変わってきました。
これが大きな成果なんです。
漁師が生活を守るためには魚価が安くては経営が成り立たない。
どうすれば魚を納得できる価格で売ることができるのか?
活動を始めれば気づくはずです。
自分たちだけが頑張ったところで、どうしようもないと。
地域全体を変えなきゃいけない。
「伊達あじ」はいえばカンフル剤。
これを中心に据えて、いろいろな人と可能性を探る、
これが宇和島漁協プロジェクトのやり方であり
現在成長している団体にも共通するものだと思います。
表向きの
成功事例などは参考程度。
消費者ニーズなんてのはどんどん変わっていくし、地域によって状況は様々でしょ。
たかが漁師のやることは、時に大胆で、常識はずれ。
強みは魚を自分で獲ってこれること。
彼らを見ていて思うんです。
どこが優れていて、どこのやり方を採用するとか、そういうレベルではなく
これは水産革命だなって。
だから私は白書をみて
いろいろな人が頑張っている姿を頼もしく感じました。
ほんとに、あちこちで模索し奔走し次の時代を生きるために必死なんだなと。
もちろん結果は大事です。
利益が上がらなければ活動も続けられません。
しかし、それ以前に人々が成長しレベルを上げなくては画期的な仕組みも利用できません。
武器があっても使用する人材がいなければ無いのと同じ。
最悪は破壊の装置になりかねませんよね。
継続し成長し続ける人々を支援していくことが行政の役目だと思います。
- 関連記事
-
コメント