漁師直送!漁吉丸のイキな漁師と魚たち
四国の西南に位置する愛媛県宇和島市より。水揚げ直後の鮮魚を、漁師が自ら直送販売しています。鮮度抜群の鮮魚をご堪能下さい。
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魚類養殖業が抱えている諸問題・・・を考える
魚類養殖業が抱えている諸問題・・・を考える
2011
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10
/
07
02:04
漁業経営について
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こんにちわ♪ 網元・漁吉丸 親方の嫁 ゆみです。
さて、最近シリーズで取り上げている感想レポート
漁業再興と担い手育成
〜日本一の養殖産地・宇和海からの提言〜
今回は、第4章
魚類養殖業が抱えている諸問題
この章では魚類養殖をしていく上での問題点について調査に基づいて説明してあります。
簡単にいうと、
まず今までどおりの育て方を見直して、海のことや魚のことを科学的に考察しながら改良していくことの必要性
水質調査とか、水質改良については、今までも漁業青年部が取り組んでいたようですが、指摘されているぐらいですから、まだまだなのかもしれませんね。
これは、養殖筏に昆布の苗を植えつけて水質改善を図った活動の様子です。
子供たちと昆布の収穫した後です。
次には、やはり魚価低迷について。
養殖魚の販売方法は地域によっていろいろ違うようで、
他県では、漁連や漁協が販売しているようですが、
宇和島では民間の業者、とくに養殖魚の飼料を販売している会社が、大きくなった魚を買い取って販売しているってのが多いようです。
なぜそうなったのかという理由も明記してあります。
筆者は、販売者本人もしくは漁連、漁協を中心に品種、適正数量を調整しながら生産して販売することを勧めています。
同じ宇和海の魚なのにいろんなブランド名で売られていてブランドの意味がないから統一したらどうかとか、
ハマチやタイは生産過剰で価格がどうしても安くなってしまうので、別の高級魚をつくったらいいとか、
消費者の買う値段から逆算していった価格が生産者価格になっているので、スーパーの安売りなどでは大衆魚扱いになってしまうとか。
漁協・漁連が中心になって販売するという企画は以前からあって、そのことについては2006年に私も別の意見をメルマガの中で書いてあります。5年前ですね。
これです→
水産物の流通に新システムを導入する!?
ただ気になるのは、
ハマチの養殖が盛んになってドンドン売れているときに、飼料を作って販売する会社が誕生して、
その後、ハマチの売れ行きが悪くなってきたときに、飼料を売っている会社が養殖の魚を生産者から頼まれる形で販売をスタートさせて営業努力をして、再びお互いが大儲けしている。そして、やがていろいろな要因で魚が高値で売れなくなってきた。
それって、生産者は作るだけだったのではなく、専門業者(飼料販売)と相互協力しながら儲けてきたんじゃないの?
専門業者だけが悪者ってわけではないでしょう。
って、思ってしまいました。
もちろん、
というか、生産者が事業を自分でコントロールしていかなくちゃいけないのは必然で、その中には販売方法の選択も含まれます。
生産者自身が販売するにしても、委託して販売するにしても、いずれも魚がどこに運ばれて誰の口に入っていくのかということは把握しておきたいですね。
インターネットでの産直販売では、消費者の生の声がきけます。
魚の調理方法が分からなかったり、鮮度の良い魚の味に感動したということだったり、そんな話の中にも消費者に対して私たちが次に何をすればよいのかということを知ることが出来ます。
悲観したりせずに「そのためには、どうすればいいか」を考えて模索している間にきっと次世代の漁業がみつかるんじゃないかなって気がしますね。
そして、私的にはこれが一番重要ポイントだと思うんですけど、
第4章の最後の方に書かれていますが、ハマチ御殿、真珠御殿という名称が残っているだけに、立派なお屋敷を建てて贅沢三昧だったという話を聞いています。バブルの時代は皆そうだった?
その頃に収益を不動産などの不労所得に変えていった養殖生産者は、不況のなかでも健全経営をしているんですよ。資本を蓄えているから、飼料代を払うために安いのを我慢して魚を売って現金を作るってことをしなくてもいいし、設備投資や稚魚の買い付け、生産量の調整なども余裕を持った経営ができているようです。
同じことが漁船漁業の漁師さんたちにも当てはまります。
獲れるときに獲って(儲けるときに儲けて)たとえ今日が無くても明日はあるだろう
っていうギャンブル的な感覚、これを漁師の気質だと筆者は捉え、改善を勧めています。
資本主義経済には必ず好景気と不景気があるのだから
そのたびに動揺するんじゃなくて、冷静に対応したいものですね。
さて、ここから先の第5章〜10章は認定漁業士の育成の方法と漁業再興へのシナリオになります。
第7章から、漁吉丸の親方である岡崎忠生が登場してきます。
第8章のP241〜244に岡崎忠生と筆者の対談が載ってます。
認定漁業士より少し先に販売活動を始めた宇和島漁協プロジェクトのリーダーとして、これまでの経験から認定漁業士の活動についての意見のようなことを言ってます。
第9章からは、認定漁業士の若い養殖生産者の活動や紹介です。
結構、いろいろ考えてますね。
ちょっと感動してしまいました。頑張ってるじゃん!
養殖生産者はぜひ拝読をオススメします!
面白いので自分で読んでくださいね♪
(漁吉丸の感想レポートはここまでです。
)
漁業再興と担い手育成
〜日本一の養殖産地・宇和海からの提言〜
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サバとか、タイとか、アジとか、イカ、グチ、車海老、サバフグ、カワハギ、ハマチ、
若い世代が養殖業発展の原動力
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