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若い世代が養殖業発展の原動力

網元・漁吉丸 親方の嫁 ゆみです

台風の影響で海が荒れてて漁に出られません

だから今日もお勉強の話題です。




漁業再興と担い手育成
〜日本一の養殖産地・宇和海からの提言〜


今回は、

第2章 水産県・愛媛の漁業実態
第3章 南予地域における養殖業の発展とその背景

です

愛媛県の南予地域っていうのは、愛媛県の南の方の地域のことで南予に面している海が宇和海です。

宇和海が魚類や真珠の養殖に適していて、
愛媛県の真鯛(マダイ)とブリ類(ハマチ、カンパチ)、ヒラメ、真珠、真珠母貝の養殖生産量、生産額はは全国1位〜2位。

天然のマダイもよく獲れるんですよ。
漁吉丸の網にもよくのります。
漁吉丸が操業する海域も宇和海です。

宇和海沿岸は入り江を多く抱えた急深のリアス式海岸で、湾内は平穏波静かで水深は深い

太平洋から流れ込む黒潮の分岐流が海水の交換を促進する自然浄化機能が高い海域で、沿岸の透明度が20メートル以上になることもある。

海水温の変動は13℃〜28℃の範囲内


余談ですが、黒潮ってのは太平洋側にあって、日本列島の南の方から関東の方に向けて流れています。
だから福島原発から流れ出した放射性物質が愛媛の海を汚染したり、汚染された魚が泳いでくるってことも考えられません。
その点では安心してください。

話を本の内容に戻しましょう

イワシ網漁を主体としていた獲る漁業から、農業的な作り育てる漁業に変換していった経緯などが書かれてあります。

養殖に適した環境に恵まれたというのも成功の要因ではありますが、それよりも若者が多かったという点も見逃せません。

昭和36年(1961)31歳で専務理事になった遊子漁協の古谷和夫(後に組合長、全国かんすい養魚協会会長)
昭和37年(1962)34歳で専務理事になった三浦漁協の浅野次郎(後に組合長、愛媛県漁業協同組合連合会会長)


著者の鶴井氏は

こうした漁協では、30歳代の革新的なニューリーダーのもとに養殖業を主体とする漁業の活性化と漁協の経営立て直しが精力的に行われ、若い漁業者を中心に養殖業への参入が急速に進んでいった。

自らの夢と将来をかけて養殖業に挑戦した第一世代の漁業者の多くは技術の習得・向上に熱心であり、それぞれが競い合って生産量を伸ばし、日本一の養殖産地を形成する大きな原動力となったのである。


と言っています。

自らの夢と将来をかけて挑戦する

これが若者の強みであり、ここ重要ポイントですね。
年配者には申し訳ありませんが、若者のほうが現状を的確に捉えていますよ。
いつの時代でも。

かつての古谷氏や浅野氏がそうであったように。

なぜなら、
熟年層が見ているのは過去と現在
若年層が見ているのは未来のみ

確かに若者の考えは甘くて楽観的です。

熟年者は思わず言ってしまうでしょう。
「そんなに簡単にできるわけないだろう、世の中そんなに甘くないわ!」
「お前たちにできるわけがない」

親方たちもよく聞かされたセリフです。

熟年者の言葉をよく聞いてみてください。
輝かしい過去の話と、現在の不況と価格低迷、燃油代高騰、憂う話ばかり。
挨拶の中にも必ず厳しい現状の話が盛り込まれて、何とかしなくちゃいけない!って悩んでいますね。

でも若者は違います。
若者には未来の生活を良いものにしたいという希望があります。
だから今より良くする為にいろいろ考えます。

実際、いろんなアイディアを海岸で話しているのを聞きますよ。

けれど、熟年者が心配している以上に若者には自信が無いんですね。

自分の実力が足りないことをよく分かってます。
とても偉そうに公共の場所では言えません。

だから、ちょっと海岸で自分の考えてることを言ってみる。
何か変化が起きるんじゃないかと期待しつつ。


そんな若者の見ている未来を現実に変えるには、

出来るかor出来ないか!

なんて言っちゃダメですよ。

どうすれば出来るのかっていうのを模索していくんです。

だって、未来のことですよ。
誰にも正解は分からないはずです。

自分たちの思い描く未来を形に変えていくこと、その過程が重要なんです。

その過程の中で若者は成長していくんです。
それを経験と人脈と世の中の仕組みに熟達している熟年者がサポートしていかなくっちゃ。


親方が産地直送販売をしたいって私に語っていたのは20歳頃。(25年前です)

それを実行に移したのは32歳。漁協青年部の活動として。

もし、若かりし親方が自分の考えていることを気軽に話せる環境が整っていたなら。
そしてそれを支える環境があったなら。

今頃、宇和島市はどうなっていたんでしょうね。


って、本の内容からかけ離れていってるぞ〜



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漁吉丸が漁獲した鮮魚

季節によって獲れる鮮魚は、魚種も大きさも違ってきます。 画像を参考にしてください。

漁師が食べている魚料理

漁吉丸が漁獲した鮮魚を嫁が調理した魚料理です

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