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出来るor出来ないを考える前に県に相談するべし!

漁吉丸の産直担当で親方の嫁・岡崎 由美

漁吉丸の産直担当で親方の嫁・岡崎 由美

網元・漁吉丸 親方の嫁 ゆみです。

『漁業再興と担い手育成』 鶴井 啓司 著
を読んでいるんですけど、
第1章 愛媛県認定漁業士の育成ー企画偏

の中で著者の思い入れや、生産者に技術力、販売力、経営力を学ばせることの必然性などが書かれているんですが、

「お!これは!」

って思ったのが、水産試験場の設備を整えるために必要な資金を経済産業省から配分される「電源立地地域対策交付金」という交付金を利用したっていう点です。


漁吉丸ゆみは変なところに着目するな〜って思ってるでしょ

そう、タイトルと内容には直接関係無い部分ですが、これ重要です

経済産業省から配分される「電源立地地域対策交付金」という交付金

これは、愛媛県に伊方原子力発電所があるから国から配分されている交付金です。
著者の所属する県水産局は、この交付金の交付規則の第3条に該当できる!と判断して予算を獲得したわけですよ。

つまり、ここで学ぶことは、
お金はどこからでも調達できるから、まず県に相談しなさい!

です

ちょっと露骨な言い方になってしまいましたが、これ重要ポイントなんですよ。

なんでもそうですが、何かを始めたいと思った時はまだ企画も資金も不十分なものです。
その企画段階で早くも思考に限界がきてポシャったりするんですよ。

そういう時は、漁協や市町村を跳ばして県に相談してみるといいです。

なぜなら?

エリート集団だからです。頭がいいから理解能力に優れていて飲み込みが早い。
こちらの言いたいことをすぐに理解してくれるし、解決策に対しても、そしてその重要性に対してもきちんと対応してもらえます。

お世辞じゃなく

県って言うのは、統括している部署なので全体の動きがわかっているし問題点に対してもなんとかしなくちゃいけないっていう使命があるんです。
そこに、やる気満々の若い衆が相談にきたら、当然自分の持っている知識と権力を役立てたいと思うじゃないですか。

(上手くいけば出世もしますし・・・)

ただ、何でもかんでも頼ってはダメです。

始めの資金集めで助成金や交付金をつけてもらうのは作戦としてOKですが、その後は自立して運営できるようにならなくては意味がありません。

いつまでも助成してもらいながらの運営ってのは、成功例とはいわず、むしろ失敗例です。

組織結成の意味、目的を確かめて、
その活動が必要なのか?
なぜ自立できないのか?

必要だけど自立できないとなれば、それはもはや事業ではなくなってます。
ボランティアですね。
NPO法人などに切り替えて寄付金をつのったりしながら運営していくという方法もあります。


大切なのは、何を目的としているのか!
それが分かっていれば方法は見つかります。


意外かもしれませんが、
生産者とひとくくりに言っても雇われの船員(イキテ)と雇い手(親方)では考え方が全然違います。

養殖生産者でも従業員と事業主では同じように違うと思います。


それは、給与所得者と経営主の違いなんですが、仕事に対する取り組み方、物の見方に現れます。


まき網の親方たちは、魚の水揚げ一つにしても
例えば、アジを曳いたとき、

大きいサイズが価格がいいのでそれを抜いて箱にとり、残りの中、小サイズをタンクに入れるか?
小さいサイズを抜いて、残りの大、中サイズをタンクに入れてタンク分の価格を上げるか?
大、中、小、全てをきれいに選別するか?

そのときの(水揚げ時の)時間、他の船団の水揚げ状況、相場、魚の品質などを瞬時に判断して指示を出すのが親方です。

そこが経営者の判断力。

そういうことを全てにおいて毎日考えている親方たちは、技術力、販売力、経営力にたいしても元来優れた能力の持ち主なんですよ。

魚類養殖の事業主においても同じです。

私の知っている例では、
漁船漁業で漁獲したアジを、自分の養殖筏で保存して取引先に販売しています。
漁師と養殖生産者が協力して魚を販売しているんです。

これの問題点は、取引先から代金を回収する前に生産者に支払うだけの資金が必要(漁師は毎月清算するため)で、取引先から確実に回収できなければ大損するという事でした。

しかし、彼らにはそんなこと簡単にクリアーしてしまうだけの実力があります。
もちろん行政からの助成金などに頼っていません。
個人の資本力と経営力です。

しかもそのチーム(取引?)には名前も無いし、魚が漁獲できる時期だけの取引で、その間の価格も市場に出荷するより儲けているんですよ。

これは今模索されている新しい形の事業形態を思わせるビジネスだと思います。
漁吉丸も時々利用させてもらってます。

生産者の持つ、潜在的な経営能力を上手く活用できると水産業が変わっていきますね。


こんな感じで本を読んでます。
著者には申し訳ないけど、これが漁吉丸ゆみ流の庶民語翻訳です

まじめに読んで見たい人はどうぞ

創風社出版

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Posted by漁吉丸の産直担当で親方の嫁・岡崎 由美

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