9/13(土)、水産庁から「省燃油実証事業(燃油費増加分に着目した実証事業)」についての説明会があります。
漁協から案内の通知がきたんですが、
事業内容をみると、なんだか面倒くさいです

提出資料は昨年度の月別燃油使用量と燃油費と水揚げ額
そして、それに基づいた10%削減の目標使用量計画書(つまり90%ね)
まあ、これは調べればすぐに提出できるので面倒ではありません。
気になる点は、
燃油使用量を前年度の90%にしなさい
昨年度の水揚げを上回ってはいけないどう思います?
水産業を発展させるどころか、衰退を予感させません?
嫌ならこの事業に参加しなければいいってことなんでしょうけど

燃油使用量の削減はいいですよ。
努力しますよ。
っていうか、親方は頑張ってましたよ、
真夏の熱帯夜だというのに燃油代削減のために待機中の船のエンジンを切ってみたり
魚種や周りの船団との距離を測って水中灯を減らしたり
灯りの効率を上げるために反射鏡を作って実験してみたり・・・と。
だけどね、お役人さん!
これらって危険なんですよ。
ただでさえ、
死と隣り合わせで仕事をしているんですよ、彼らは。
設備を整えて、万全の安全対策をするためには燃油が必要です。
削減のためにエンジンを切ったりしたら万一の時には間に合わない。
だけど、燃油使用量を抑えようと思ったら、一番漁に負担がかからないところで削減しようとするでしょう?
漁業のことを分かっている人が考えた策とは思えない。
そして、
昨年の水揚げを上回れば補助金の一部または全部を返還しなければならない昨年度に、満足いく収入があったならいい、
だけど、みんなギリギリで耐えて生活しているんです。
昨年だけでも倒産したり、業務停止した水産業者はいましたよね。
どれだけ歯をくいしばって魚の価格を上げるために頑張っているか!
知らないとは言わせませんよ。
省エネ機器の導入資金を無利子で融資という、ありがたい対策も、(ぜひ利用したいけれど)
借りたお金を返済するだけの水揚げ額が必要ですよね。
昨年より低い水揚げ額で、どうやって返還しましょう・・・

しかしまあ、せっかく支援しようとおっしゃってくださるものを利用しないては無い。
文句ばっかり言ってはチャンスも掴めません。
よ〜く考えて、知恵を出し合って、愛する家族と水産業の発展のために努力しましょう
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