2005年に制度化された組織形態なので、知らない人もいるかと思うんだけど、
私たちは、ずっとこれに注目しているんですよ。
LLCはリミテッド・ライアビリティ・パートナーシップ
有限責任事業組合
LLPはリミテッド・ライアビリティ・カンパニー
合同会社
なぜ注目しているのかというと、
まず、どちらも有限責任だということで事業上のリスクに制限があること。
そして、株式会社に比べて設立が簡易で、運営上の取り決めに柔軟性があること。
株式会社だと、出資額によって権限の大きさが決まってしまうのに対して、
LLPやLLCは人的資産を重視するので、
必ずしも多額の出資者が権限を持つとは限らない。
これは、資金力はないけど人的貢献度が高い、という者に利益配当を多くすることができるし、もちろん発言権もある、という
まさしく「人」を重視した組織形態なのです。
LLPの場合は、利益も損失も個人に直接課税されるのに対して
LLCは株式会社と同様、損益が組織体に課税され、利益配分されれば再度そこで課税されます。
どちらがよいかはそれぞれの状況によりますが、
例えば、LLPで損失が出た場合には、個人の損失にできるので税金対策にもなるということですね。ま、損失を出したい人なんていないでしょうけど、例えばの話です。
個人同士、個人と会社または別の組織体などが連携してチームを作って
共同事業体として活動する場合などに、このLLP、LLCは有効です。
2005年に制度化され、まだ知名度が低いので、社会的信用度がネックになりますが、
これから定着してくれば、「人」が主体となった、活力ある経営体がドンドン出てきますね
- 関連記事
-
コメント