漁吉丸の親方である夫が、鮮魚の産地直送販売(産直)を始めてから10年たちます。
な〜んにも知らない若い漁師たち数名が、未熟な頭脳で思いつく限りの取り組みをしてきました。
今、現在、
事務所を構え、従業員もバイトを含め5名雇って頑張ってもらっています。
結成当初のあの頃から考えると
よく頑張ったね〜!
と褒めてあげたいぐらいの進歩ですよ。
水産業の明日はどうなるのか!?
なんて、暗く考えている人に言いたいのは、
とにかく動いてみようよ
ってことですね。
彼らは、とにかくやってみた。
うまくいかないときには、分かる人に相談していました。
積極的に県の水産課に赴き、資金面では頂ける助成金はないか?とか、協力してもらえる組織やシステム、法手続きなど、自分たちで出来ることは何か?どうすれば上手くいくのか?を追求してきたように思います。
彼らは流通や販売の素人でした。
だから、分からないことは謙虚に経験者や業者の声に耳を傾け、
十分な資金もないので金銭面のリスクに関しては、とても慎重に、二重三重にも配慮をして絶対に損失を出さない努力をしてきています。
これは方法を知る必要はありますが、注意をすれば誰にでも出来ることです。
最初のやり方と今では、いろんな面で違ってきています。
これは逆に見れば、
今、最善の方法ではなくても、経験によってより良い方法を知ることが出来るということの証明だといえると思うんですよね。
私が彼らのシステムで好きなのは、
自分たちだけで頑張らないところなんですよ

始めの実験段階では自分たちでやってみます。
しかし、それが成功または確立すると、
その業務を既存の業者に委託してしまうんです。
私の見る限りほとんどですね。いわゆるアウトソーシングってやつ。
たぶん経済学なんてのを勉強したのではないと思いますよ。
それがここの地域柄や自分たちにとって最善だと判断したからだと思います。
彼らはそうやって今の状況を作ってきているんですよね

結果的に、漁師だけではなくて、それを取り巻く漁業関係者、飲食店の景気回復に貢献しているんです。
これって、産業振興って言っていいんじゃないですか?
理屈じゃないんですよ。
自分の利益だけではなく、全体の利益も同時に考えて行動する!彼らのこういうところが大好きですね

当然ですが、人間的にも変わってきました。
今の状況がベストだとはいえませんが、これからもっと経験を積むことで益々成長していくことと思います。
この先、10年を見越したとき
この今の状況は何を意味しているのか?
そう考えたとき、必要なものが何なのか私には見えたような気がしています。
ファイト〜
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