昨日、漁協でパソコンで帳簿をつける講習がありました。
魚類養殖の方は、
漁業日誌で魚類の管理をすると便利なので昨年から取り組んでいたようですが、
漁船漁業の方はまだまだ旧式のやりかたが主です。

これだけ経済状況が変わっても・・・です。
ここらのまき網は給料制はあまりなくて「分け」という方法をとっているところが多いのですが、
説明すると水揚げから
親方持ち以外の経費を引いた利益を
定められた割合に添って報酬を与えるということです。
この分けですが、儲けが良いときは問題ないんですけど、利益があまり出ないときはイキテ(従業員)の取り分が少なくなるので生活に困ってしまいます。
分けという制度はそういうものなのでそれで納得してもらうのが筋なのですが、やはり親方としてはイキテの生活の事を考えて最低額を支給します。
後に利益が上がったときに差引できます。しかし、利益がでなかったら・・・親方は赤字ですね。
一年や二年ならなんとかなっても、何年も続くと網元の力は当然落ちていきます。
網元によって違いはありますが、親方もちの経費には
網、親方もちの船の整備費らがあり、一番重要で高価なんですよね。
今、漁船も網元のものを使用するケースが多いですから。
うちも使用している漁船4艘とも親方のものです。だから修繕と装備にかかる費用は莫大。
蓄えがなくなったら仕込みも十分にできません
利益がないときこそ投資をしなくちゃいけないのに・・・ですよ!
分けという制度では利益があるときに十分な蓄えが出来ないんですよね。
この制度はイキテにとっては曳けば儲けるので意欲を掻き立ててくれます。
だから、給与制にはなかなか踏み切れない。イキテあっての網元です。
しかし・・・潰れちゃったらおしまいだよ。
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