漁吉丸ゆみです。
今年は新型コロナの影響が大きすぎてビックリ!ですよ。
8/4~8/6が月夜で、宇和島市の旋網漁業は各船団ともに、お給料日になります。
しかし、今年のような年は今まで無かったですね。
例年なら夏はホクホク顔でお給料を貰っているところです。
漁吉丸は歩合制で、各自の歩合によってお給料の金額が決まってきます。
歩合というのは、自分の船を所有して使用しているとか、船を操縦しているとか、親方のように漁網と網船を所有しているとかっていうのを数字で出して、各自の歩合によって利益を配分するっていう仕組みです。
なので、船等を所有している人は多めにお給料を貰えるけど、それに関わる経費は個人負担になります。
最近は殆どの船団が親方所有の船ですけどね。あえて個人所有にするのは、船を大切に扱うようにするためです。
結果として、たくさん漁があって儲けた月は、お給料がたくさん貰えるようになっています。
歩合制なので、儲ければ儲けるほど配分額が大きくなります。
反対に、不漁の月はお給料も少なくなります。
故障などがあったりすると最悪な状態になりますね。船の部品はお高いから。
最近は会社のように定額のお給料になってきた船団もあるようですが、少数です。
定額だと、従業員の士気が下がっちゃうらしいですよ。
大漁でも、不漁でも、貰うお給料が同じ金額だと、大漁をして儲けた時にガッカリするんだそうです。
逆に損した気分になるんでしょうね。
というわけで、漁の最盛期に、ウソみたいな価格で取引されている現状と、
黒潮のせいなのか何故か鮮魚が見当たらない海の状況で、赤字続きです。
さすがに可愛そうなので、今年はコロナ対策として最低賃金を決めました。
儲ければ歩合制によりお給料を配分しますが、最低賃金を切ったときは、決めた金額を支払うということで。
今年は何か月も最低額しかあげられてない状況です。
何とかなんないものか・・・・
まだ仕事が出来るだけ、ましなんでしょうかね。
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